留学などで中国に長期滞在する際、スマホなどを利用するための通信環境は必ず整えておきたいことだと思います。
短期滞在予定の方におすすめのsimカードはこちら
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今回は中国でスマホを利用する方法について紹介していきます。
中国で携帯を利用するために必要なもの
中国で携帯を利用するためにはまずSIMロックが解除されているスマートフォンが必要です。
一般的にSIMフリースマホと呼ばれます。
SIMフリースマホとは?
簡単にいうと製造会社(Apple Storeなど)から直接購入したスマートフォンがSIMフリースマホです。
それ以外の通信キャリア(auやdocomoやSoftbankなど)から購入したスマートフォンはSIMロックがかかったスマートフォンです。
SIMロックとは?
シムロックとはSIMカードの利用に規制がある状態のことで、SIMロックがかかったスマートフォンは端末を購入した会社以外のSIMカードが利用できません。
そのため他社のSIMカードを利用するためにSIMロックを解除する必要があります。
SIMロックの解除方法
シムロックの解除はできる機種とできない機種があり、2015年5月以降に発売された機種で、購入から180日以上が経過していればSIMロック解除が可能です。
店頭に行って解除してもらうことも可能ですが店頭で手続きする場合手数料が3000円ほどかかります。
公式サイトからの申請の場合は手数料が無料なので、コストを抑えたいのであればこちらをおすすめします。
主な通信キャリアの解除サイト
au→こちら
docomo→こちら
softbank→こちら
SIMロックが解除できない端末を持って いる場合
新しくSIMフリーのスマートフォンを購入しましょう。
おすすめはiPhoneです。
iPhoneであれば中国の全ての通信会社の周波数に対応し、VPNなしでもアプリのダウンロードが可能です。
一番安いものだと3万円台から販売されています。
「Apple iPhoneSE」32GB A1723 (MP852J/A) ローズゴールド【国内版 SIMフリー】
「新品 未使用品 白ロム」simフリー UQ版 iPhoneSE 32GB gold ゴールド ※赤ロム保証[simロック解除済み][MP842J/A][スマホ][Apple]
こちらも参考にしてみてください。
中国(海外)でスマホを使うのにおすすめなiPhoneを安く手に入れる方法
価格的にはAndroidの方が安いです。
ただAndroidの端末は現地で契約する携帯会社によっては周波数に対応しておらず利用できないことがあるので、注意が必要です。
またVPNを使用できない場合Google Storeにアクセスすることができないので、必要なアプリは日本であらかじめダウンロードしておく必要があります。
詳しくは下で解説していきます。
中国の大手通信キャリアについて
中国で携帯を契約したい場合、主に3つの会社で契約することが可能です。
・中国移動(China Mobile)
・中国聯通(China Unicom)
・中国電信(China Telecom)
以下に説明していきます。
中国移動(China Mobile)
こちらは中国国内ユーザー数No.1を誇る通信キャリアです。
多くの中国人がこの中国移動を使用しています。
中国聯通(China Unicom)
こちらは中国国内ユーザー数No.2の通信キャリア。
外国人が使うのに最もおすすめのキャリアです。
中国電信(China Telecom)
こちらは中国で最も歴史の長い通信会社で、携帯通信の他に電話回線なども取り扱っています。
これらを様々な観点から比較してみます。
通信が一番安定しているのは?
通信の面で一番質がいいのは中国移動です。
しかし、ユーザーが多すぎて人の多い都市部などでは通信に制限がかかることがあるので、結果的に一番安定しているのは中国聯通です。
どちらのSIMカードも使用したことがありますが、中国移動の場合、通信環境の悪い地下鉄車内や人の多い都市部などでは、
↑こんな表示になってネットが繋がりにくくなることがあります。
特に北京や上海などではこうなることがたまにあります。
一時的なものではありますが、中国聯通を利用していた時は人の多い都市部などでも私の経験上制限がかかったことはなかったので、都市部に滞在する人は聯通の方がいいかもしれません。
ただ、中国移動は通信範囲の面で一番優れています。
中国移動の通信範囲は中国のほぼ全土をカバーしており、聯通や電信が繋がらないかなり田舎の地域でも通信が可能です。
とはいえこれらの地域は私たち外国人にはあまり訪れる機会の少ない地域でしょうが、もしこのような地域に滞在するのであれば中国移動をおすすめします。
通信料金が一番安いのは?
これはユーザーの用途により異なりますが、一番低価格で豊富なプランが多いのは中国聯通です。
基本料金プランの目安
中国の携帯会社のプランは地方やその年によってよく変わるので、料金表はあくまでも参考程度にしてください。
同じような料金のプランをそれぞれのキャリアで比較してみます。
こちらは中国移動のSIMカードの料金表
データ通信20GB+150分通話ができて毎月98元です。
こちらは中国聯通。
データ通信無制限+300分の通話ができて毎月99元です。
こちらは中国電信。
データ通信20GB+300分の通話ができて毎月99元です。
これらからも分かる通り聯通のプランがお得な場合が多いです。
この他にもたくさんの料金プランがあるので自分にあったプランのSIMカードを選んでください。
あまりネットを使わないなんて人は月5元などもっと低価格の料金プランもあります。
また、現地の学校に滞在する留学生には「学生卡」といった学生向けの低価格なSIMカードも販売されているので、そちらがおすすめです。
詳しくは公式サイトから確認できます。
日本のスマホで使いやすいのは?
こちらはかなり重要な点です。
普段私たちがネットを利用する際に使う電波の周波数には通信会社によって違いがあり、その周波数に対応した端末でなければSIMフリーのスマホであっても使用できないことがあるので、自分の使用している端末が現地のキャリアの周波数に対応しているのかあらかじめ確認しておく必要があります。
以下が中国の通信キャリアの周波数帯です。
中国の携帯キャリアの周波数帯(バンド)
中国移動の使用している回線は世界的にみて特殊なものなので対応している海外の端末はかなり少ないです。
基本的に日本国内で販売されている端末ではAppleのiPhone6以降が中国移動の周波数に完全対応しています。
その他のAndroidでは少しは対応しているものもありますがほとんどが中国移動の周波数に対応していないので、Android端末を使用したい方は中国聯通か中国電信で契約しましょう。
中国移動でも使えるAndroid端末についてはこちらでまとめています。
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中国現地での手続き方法
実際に現地の支店での手続き方法について説明します。
中国の空港でもSIMカードは販売されていますが価格が高く、プランの数も少ないので支店で直接契約したほうがいいです。
契約に必要なものはパスポートです。
スマートフォンも持っていくと定員さんにその場でセットしてもらえるので楽だと思います。
お店に入ってそばの機械で番号札を発券します。
番号が呼ばれたら、デスクに向かい契約します。
希望のプランを伝えて、お金を支払えば購入完了です。
使いたいスマホを渡すと、その場でSIMの設定もしてくれます。
ちなみに中国ではSIMカードを購入する際にいくつかの番号表の中から自分の好きな番号を選べます。
毎月の通信料金の支払い方法ですが、アリペイなどのモバイル決済または店頭での直接支払い、コンビニからも支払いすることが可能です。
参考にしてみてください。